それは、一世一代の恋(うそ)だった。
彼女の秘密を知ったとき、ラブストーリーは前代未聞のハッピーエンドへ。
……という帯と、ポップな黄色の表紙が本屋で目を引いて買ってしまった1冊。
またまた初な作家さんなのだけれども、なかなか面白かった。
中学校の頃の同級生とたまたま仕事で一緒になって再会。
そこから二人の距離が少しずつ縮まって恋に落ちていく話。
というと、ありがちな恋愛小説だ。
まぁ確かに普通の恋愛小説なんだけれども、途中から『なぞ』が生まれる。
彼女の秘密とはいったいなんなのか。
幸せのなかに見え隠れする微かな不安。
いったいなんなんだろう、と読みながら主人公の彼とともに不安になってしまう。
そして最後に明かされる秘密。
少しずつ見えてくる付箋に、まさか、と思ってしまうのだけれども
こんなオチだったなんて!
これはラストで好き嫌いがわかれてしまいそう。
普通に考えてしまうとありえないんだけれども、
なんだかそういうのもありかなと思わせてしまう。
せつなくてかなしいのに、なんだかちょっと笑ってしまう、そんな不思議な話。
この作家さんのほかの作品もちょっと気になるな。
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