11.08.2011

月と蟹/道尾秀介


初めて読む作家さん。
今までもたくさんの本が出てて気になってはいたんだけど
あらすじを読んでもなんか読もうという気が起こらずに手をとらずにいたんだけど
今回のこの作品はあらすじを読んでから読んでみたいなと思ってた。
随分いろんな作品でこの人の作品は候補にはあがってたみたいだけど、
この作品で初めて直木賞受賞なのかな。

なんとなく最初から不穏な空気を匂わせていたのだけれども
じわじわと確実に近づいてくる何かが始終不気味で。

新しい遊びとしてはじめたヤドカリの神様へのお願い事。
何気なくはじめたその遊びがどんどん切実になっていく。
小学5年生って子供だけど、もう無邪気に子供ってわけでもないんだよね。
その微妙な年頃の子供たちが抱える悩み。
どうにかしたいけど自分たちではどうにもならない現実。
その中で必死にもがいてる子供たちの姿がよく描かれてて
なんだか鬱々としてしまう。
それでも最後までぐいぐいと読ませてくれて読み味は決してよくないけど
読み終わったあとについつい考えに耽ってしまう。
そして思わずにはいられない。大人がもっとしっかりしなきゃな、と。



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