10.20.2011

レインツリーの国/有川 浩


図書館戦争シリーズ」の中で小牧教官が毬江ちゃんに勧めて
そのことで一悶着あった本。
小説の中に出てくる小説が、実際に小説になってるわけです。
なんて嬉しい!それだけでテンション上がる。

いや〜、有川先生らしいなんとも直球の恋愛小説!
一冊の本がきっかけでその感想を書いたサイトを通しての出会い。
メールを通して始まる二人の関係、その遣り取りなんかも面白い。

耳に障害を持つ女の子の話なのだけれども
それが正面から描かれていて、彼女本人の気持ちはもちろんのこと
彼女と向き合おうとする彼の心情もうまいこと絡まってきて
ついつい引き込まれてしまうのです。
二人のなんて真っ直ぐな事!
ここらへんはやっぱり有川先生の書く登場人物たちに通じるものがあるよね。

きゅっと胸を掴まれたように痛くなったり
にやにやしたり
ちょっと感動したり、考えさせられたりと
直球恋愛小説だけどそれだけでは終わらない。
最初で出てきた二人の出会いのきっかけになった本の感想が
あんな形で二人の関係に絡んでくるとは、ん〜、素晴らしい。

読み終わったあと、また図書館戦争でのこの本を扱った巻を読むと面白い。
一冊で何粒も美味しい!


2 件のコメント:

  1. amuさん、こんばんは。
    お読みになったのですね!
    amuさんの感想を拝見しながら、うんうん、そうなんだよね〜!と嬉しくなっちゃいました。
    以前も書きましたが、この物語の主人公たちの視線からも、小牧教官と鞠江ちゃんからの視点からも楽しめて、それぞれの心情を想像すると本当に面白いですよね。
    私はなんとなく、これを毬江ちゃんに勧めた小牧教官の毬江ちゃんへの深い思いと信頼を感じてしまい、じんわりきちゃったんです。
    それにしても、有川先生の描かれる人物たちは、なんて強くてやさしいんでしょうね。
    いつも読後はhappyな気分になれるので、大好きです。
    「植物図鑑」も、是非ゆっくり楽しんで読んでくださいね。ほんと、私は大好きで宝物みたいな本です。

    以前の記事の、佐世保の風景、すごく素敵ですね。
    緑が多く空が青いのは私の故郷にも似ていますが、やっぱりなんだか雰囲気が違うんだなぁ。海がある土地の独特の雰囲気ですね。とても素敵。

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  2. >ariさんへ

    おはようございます。
    あれ、今回は大丈夫でしたね!なんでだろう?

    そうですよね、本当にこの本何粒もおいしいですよね。
    確かに小牧教官がこれを勧めたのは、このコならって思ったからでしょうね。
    このレインツリーの中の二人はほとんど同い年ですが、小牧教官と毬江ちゃんの場合は随分年が離れていて幼馴染みなので、また違ってますが、こうした関係の差も面白いですよね。
    本当に有川先生の本、いいですよね。
    私も最近ではすっかりお気に入りです。
    色々と手を出してあちらこちら読んでますが、ハッピーな気持ちになりたいときは有川先生の本が一番です。
    「植物図鑑」読んだら、また色々お話しさせてくださいね!

    佐世保の良さは離れてからわかりました。
    海にも山にも恵まれていいところなんだなぁと今では帰る度に思います。
    ariさんの故郷もきっと綺麗なんでしょうね!

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