乙女とは、信じられないと驚いて誰よりもそれを深く信じる生き物だ。この信心深さこそが乙女なのだ。乙女達はひそひそと囁き合って、信仰を深めていく。
はじめて読む作家さん。
この本で芥川賞を受賞しているらしい。
どこかで感想を読んで以来、ずっと気になってたのよね。
どうやらこの本は評価が真二つに分かれているようだけれども
私は、嫌いじゃなかった。
というのも好きかと問われると、また困ってしまう。
でも、一度読み終わってまたちょっと読むと味がでそうな気がする。
随分軽くあっさり書かれているようで、なかなか奥が深く、重い。
話は外語大学の女子大生の生活と「アンネの日記」が絡んで進んでいく。
色んなところに色んな意味の比喩が隠されているようで
なんだか読みながらその人の捉え方によってどうにでも捕らえられそうな
そんな中途半端さというか危うさのようなものがある。
読み終わったあとも、なんとなくもやもやとした気持ちは残ったままで
ところどころの言葉たちだけが、浮かび上がってくる。
わたしは他者になりたい。
んん!
返信削除これ、私の読んでみたい本リストに入ってるものです◎
あまり後味は良くない感じでしょうか…?
>MAYさん
返信削除あ、リストに入ってた?
ぜひぜひ読んでみてー。
いや、後味が悪いってわけではないかな。
ただなんとなく不思議な感じでした。
どんな意味にも取れるようで。
MAYちゃんがどんな風に感じるか、気になるな。