2.23.2012

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

Extremely Loud & Incredibly Close
あの日父を失くした少年の、喪失と再生のものがたり

 9.11を取り扱った作品ではあるけれど決してそれだけに囚われていなくて
見る人によって、その人の状況や心の在り方によって、受け止め方は違うかもしれない。
それは少年の成長であったり、愛するものを失った人々の再生の物語であったり.
受け止めることであり、赦すことであり、 差し伸べることであり、前に進むことかもしれない。


大好きな父を亡くして、その父の喪失を認めきれずにいる少年。
亡き父のジャケットのポケットから見つけたひとつの鍵。
それはもしかしたら自分へのメッセージかもしれないと、少年はその鍵穴を探し出す。

父に近づくために始めた鍵穴探しの旅。
さまざまな人に出会いその最後に出会ったものは少年が期待していたものとは
違ったかもしれない。しかし、確かに受け継がれた亡き父の想い。
その父の大きな愛情と、母の静かな見守る愛情。

今年の漢字でもある『絆』が、映画を見ている間なんとなく浮かんだ。
誰しもが何かを抱えて生きている。
ついつい自分だけだと思いがちな時こそ周りに目を向ける強さがほしいものだ。

見終わったあとのなんともいえないじんわりとした温かみと余韻は
改めて映画の持つ素晴らしさを思い出させてくれた。


公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/

2 件のコメント:

  1. amuさん、こんばんは
    私もこれ、大好きでした!アメリカ本国ではあまり人気がなかったらしいですね?
    その理由はなんでなんでしょう?何か思い当たることありますか?旦那さんのお友達などで何か話を聞いていますか?311の描き方も、とても納得のゆく、行き届いたもののように感じたのです。

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  2. >とらねこさんへ

    こんにちは。これ、よかったですよね。
    確かにアメリカではあまり評価がよくなかったようです。
    色々と読んでみたのですが、オスカーのキャラクター自体にあまり共感できないというのがあったり(むしろ、私はこのオスカーのキャラクターが素晴らしかったと思うのですが)、いかにもお涙頂戴だ(…逆に私はそこまでわざとらしいお涙頂戴じゃないのがよかった、と思ったのですが)とか、まわりくどいだのと色々あったようです。
    こうしてみると、まだアメリカ全体で911を受け止め切れていない部分があるのかなというのがありました。
    でも、もちろん中には素晴らしい映画だった、という人たちもたくさんいるので、受け止め方というのは難しいものですね。
    私は個人的にはすごくよくできた作品だと思いました。

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