4.22.2012

同伊(トンイ)


ものすごく面白かった!
すごく良くできてて、一回観始めたら止まらない。

貧しい身分で過酷な運命の下にありながらも自らの力で道を切り開いて
王様の寵愛を受け、側室となって、
後の名君の母にもなった実物の人物、淑嬪崔氏(スクピンチェシ:トンイ)を描いたドラマ。

歴史の中を自らの力で切り開いた強き女性を描いてるという意味では
日本の大河ドラマの『篤姫』にも通じるところはあるかも。
(私、そっちも好きだったし)
やはり同じ女性として女性の生きる姿を描いた作品というのは面白いもの。

このトンイも本当に素晴らしい人で
次々に降り注ぐ災難にも負けず、とにかくまっすぐな人。
そんな彼女の影響を受けて周りも彼女に協力していく。

色々な陰謀が飛び交う宮殿で
権力を更なる権力を得るために使う人々を相手に
自分の立場を自分のためにではなく、人のためへと使ったトンイ。

全60話と今まで見てきたどの韓国ドラマよりも長かったんだけど
飽きるどころか、話が進むにつれてどんどん面白くなって
最後の最後までその生き様に感嘆させられるばかりで見所満載!




トンイ(ハン・ヒョジュ
 トンイ
とにかくトンイが可愛い!もちろん可愛いだけじゃなくて、人間としてすごく優れてて、そのまっすぐさには頭があがりません。一度気になったらそれを追求せずにいられず、とにかくまっすぐな人。頑固なところもあって、それが短所でもあり長所でもあるんだけど。

幼い頃に自分が悲惨な運命を送ってきたにもかかわらず、明るくていい子。でも、自分が痛みをわかっているからこそ、人の痛みをわかってて、自分が力を持ってからもその力を力のない人のために使い続けてきて、本当に素晴らしい。

ハン・ヒョジュちゃん、「華麗なる遺産」で彼女を見て、すごく可愛いな~と思ってたんだけど、このトンイ役で更に魅力的に。可愛いだけでなく、女優さんとしてもかなり成長したんじゃないのかな。今後の彼女の活躍が楽しみ。




オクチョン/チャン・ヒビン(イ・ソヨン)
オクチョン
トンイの前に最後の最後まで立ちはばかるのがオクチョン。同じく王様の寵愛を受けて側室になるんだけど、朝鮮最大悪女の一人と言われているらしいオクチョン。最後の方はもうなんか哀れでね……。

もともとは凛としたかっこいい人だったんだけど、後に自分から手を染めてしまう。権力をキープするために権力を使いに使って、とにかくどんどん堕ちていく。

もちろんその道を選んでしまったのは彼女ではあるんだけど、周りの人の影響も大きかったと思うんだよね。兄もお母さんもみんなどうしようもないし。そんな中、産まれた世人様だけは心優しくまともだったな。

最初の方は余裕綽々だったのが、本当にどんどん崩れていっちゃって。悪に手を染めながらも、王様を愛したのは本当だったんだなというのがまた切ない。

オクチョン演じたイ・ソヨンがインタビューで感情の波が激しくて大変だったっていってたけど、本当にそうだろうな。でも、とても綺麗な女優さんで、チャン・ヒビンを見事に演じてた。


王様/スクチョン(チ・ジニ)
王様(スクチョン)
なんとも人間味溢れる王様!今まで見てきたドラマでは王様の普段の様子というのがあまり見れなかったのだけれども、この作品では王様がとても身近に感じられて、王としての苦悩や孤独なんかも描かれて良かった。

もともと心優しい王だったようだけど、トンイと出会ってからますます人間らしく!おちゃめな面をたくさんもってて、ちょっと情けないところもまた可愛い。

王であるが故、大切な人たちも裁かなきゃいけないけど、誰よりも民のことを考えて、こんな王様をもってたら幸せだったろうな、と。とにかく魅力溢れる王様。

そしてそんな魅力溢れる王様にしたチ・ジニ。最初はなんとも思ってなかったんだけど、ドラマの配役マジックなのか、すっかりかっこよくみえてしまうからね。笑。ちょっとファンになっちゃった♡


チョンス(ぺ・スビン)
チョンス(トンイのお兄ちゃん代わり)
オラボニーー!と叫びたくなります。笑。
トンイのお兄ちゃん的存在のチョンスは本当に一途で一途で。妹としてみてきたはずのトンイを女として見ていることに気づくも、トンイが王様から寵愛されているとなれば、チョンスが出る幕があるわけもなく、お兄ちゃんとしてとことんトンイを守り抜く。

武術に長けた役なのでアクションシーンも多いんだけど、かっこいいよ!どこまでも一途にトンイを守りぬくその姿が印象的だった。

この俳優さん、「華麗なる遺産」でもヒジュちゃんと共演してて、そっちでもヒジュちゃん演じるウンソンに恋する役だったんだよね。あっちでも恋は実らず、こっちでも実らず…(涙) でも「華麗なる遺産」の時よりこのチョンスの役の方が同じ一途は一途でも男らしくてかっこよかった!


王妃(パク・ハソン)
王妃様
この王妃様も素晴らしい人だったんだよね。最初の頃は確かにただの王妃という肩書きを持つお人形って感じだったけど、オクチョンによって宮殿を追い出された後、またトンイたちの力で宮殿に戻ってきてからは、トンイたちを守るために随分力を尽くされた。

本当に顔立ちも王妃様って感じの顔立ちの女優さんで、普段の格好をみたらなんだか違和感を感じてしまったくらい。


ファンとヨンダン
ファンとヨンダン
トンイのことを昔から見守ってきたこの二人も物語の中ではほっとできる存在。段々と泥沼になっていく中で、この二人が登場する時は笑みもこぼれるし、いいコンビ。

自分のことのようにトンイのことを心配して、ファンが王様にトンイがこんな風に王様に愛されてて嬉しいですみたいにいうシーンがあるんだけど、その時の表情がなんだかお父さんみたいな表情でついつい涙ほろっときちゃったんだよなぁ。

インタビューをみるとこの二人のやり取りはアドリブも多かったみたいで、本当にナイスコンビ!


ソ・ヨンギ
ソ従事官
この人もまたまっすぐな人で、かっこよかった。トンイの亡き父の友人でもあって、相手の立場が誰であろうと分け隔てなく接する人。ちょっと頑固で融通がきかないところもあるけど、それもまた魅力なソ従事官。

ずっとトンイの後を追っていて、トンイが自分が探していたトンイだとわかってからも、その痛みをわかってやりつつ、受け止めた上で支えてくれて。チョンスのこともちゃんと面倒見ててくれて、王様にとってもいい友人のような人で、本当にすばらしい人だった。


ハン内官
ハン内官
王様に仕えるこの人、何気にいい役どころなんだよね。王様自体がトンイに恋してることを気づいてなかったのに、彼は気づいてたし。トンイとともに幸せそうにしてる王様を見ては、嬉しそうにしてて、いい人!

トンイと初夜を迎えたがっているのを察してたのも彼で、それを王様にいって、照れた王様にしかられながらも、しめた、みたいな笑いをこらえてる姿が印象的。


監察府の女官たち
女官たち
監察府の女官たちの存在も大きかった。トンイが、奴婢から監察府の女官になって、最初は女官たちもトンイをまったく認めてなかったんだけど、トンイの姿に後にトンイを受け入れてくれて、仲間として過ごしていって、トンイが女官からスングン、そして側室となってからも、彼女たちの手助けは大きかったよな。

のちにトンイのお付となったポンサングンとエジョンの二人のやり取りもなんだかおかしくてほほえましいし。トンイもいい仲間にめぐまれてよかったなぁと。それはもちろんやっぱりトンイの人柄あってからこそ、周りがついてきたんだろうなぁ。


クムと世人
二人の皇子
トンイの子、クムとオクチョンの子供、世人。この二人がほほえましくってね。世人は、オクチョンがあんな人で、周りもなんか真っ黒な人ばかりなのに、いい子に育ってて、クムのことも本当に弟みたいに思ってて。

きっと堅苦しいおもいをしてきてた世人にとって、クムの存在は嬉しいものだったんだろうな。だから、大人の事情によって二人が引き離されるのがかわいそうで。

でも、トンイたちのおかげで二人の皇子がきちんと守られることになってよかった。


王様とトンイの恋仲
この二人の関係が本当によかったんだよね。もともとは、王様は自分が王様ということを隠して出会ったから、ドタバタ。トンイはいつもの調子でどんどん物いうし、王様の背中を踏んじゃうし!笑 (のちのち王様だと知った時のトンイの反応が可愛くて、それを愉しんでる王様も可愛かった)

よき友人としてはじまった二人の関係。お互いに明らかに相手のことを気にしてながら、恋心に気づくのは結構先。王様のなんか初恋を体験してる中学生のような反応(笑)が可愛かった。トンイのことで一喜一憂してるし。

周りからみるときっと王様に寵愛されるなんて、トンイはいいわね、という展開かもしれないけど、実際トンイを必要としてたのは王様の方だってのが見てるほうには伝わってくるわけで。トンイがいたからこそ王様はもっと民に近づけて、民の心をわかったわけだし。お互いにいい国を作りたい、というその向上心は素晴らしいな、と。


とにかく60話色んなことがあったけれども
トンイというひとりの女性の生き方に感銘を受けながら
最後まで飽きることなくぐいぐい楽しめた作品でした。





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