私の心が聞こえる? |
本当に良くできてて、見始めると止まらなくて、しかも今回何度泣かされたことかっ!ってくらい、涙腺を刺激されちゃって、大変。よくあるお涙頂戴の病気ものとかでは全然なくて、とにかく家族のあり方なんかに感動させられちゃって。一応恋愛要素もあるんだけど、このドラマはどちらかというと家族がテーマだと思う。まさに感動のホームドラマ。30話見終わった後に、また1話から見直したくなるくらいだから、なんとも心に響くドラマ!
最初はなんか古臭そうな感じで本当に面白いのかな?と疑ってたんだけど、見てみてよかった。どのキャラクターもあまりにもぴったりで、複雑に絡み合う心情が見甲斐がある。
物語は説明すると長くなるので、ぜひ此処で。まさにヒューマンドラマで、色んなところにちりばめられた付箋が最後にひとつにまとまった時の感動は本当に涙なしじゃ語れない!どろどろの様子はたくさんあるんだけど、でもピュアさが抜けきらなくて、心温まる。
主要人物は3人。でも、今回は脇役たちが素晴らしい!このドラマのメインはなんといっても障害者の父親ヨングムでしょう。彼なしでこのドラマの感動はないもんな。 そしてその他の脇役たちも素晴らしいから、本当に面白かった!
ここから完全ネタバレで。
トンジュ(キム・ジェウォン) |
キム・ジェウォンの除隊後初めての作品らしいけど、この作品でキム・ジェウォンの良さがちょっとわかった!「ファン・ジニ」に出てた時は随分老けてみえて、良さがわからなかったけど、今回のこの作品ではキラー・スマイルのキム・ジェウォンというのがちょっとわかったよ。確かに笑うと、可愛い♡
そのキム・ジェウォンが演じたトンジュという人物は本当になんか心優しいピュアな男。大好きなおじいちゃんが目の前で義理の父親に殺されるのを見て、16年間母と兄とともに復讐を誓いながらも、どこか憎みきれていない。事故で聴覚を失ったのを隠して生きてきた彼だけど、ウリに出会って、隠す必要がない、そのままの自分でいいのだということを自覚してからは更になんか花開いた感じだったし。
マル/ジュナ(ナムグン・ミン) |
::本当は愛されたいマルオッパ::
たぶんこのドラマの中で一番感情がジェットコースターだったのがマルオッパ。幼い頃まずしいのが嫌で、障害を持つ父を恥じて、家出。金持ちの家に養子になるけど、ずっとトンジュのため、継母のための16年間。自分の生い立ちの真実、なぜ自分が養子にしてもらったのかを知ってからの彼の変わりようはあまりにもかわいそうで。きっと自分でも自分が誰なのかがわからなくなったんだろうな。家族を捨てたと思ってるマルとしての自分。そして医者でありトンジュの影として支えてきたジュナとしての自分。どんどん黒くなっていく彼だけど、でも根はやっぱり変わらないんだよね。あんなにも変わってしまったのは、それだけ愛してたから。なんだかんだいっても、トンジュは大切な弟だし、お母さんは大好きなママ、なんだよな。それがわかるからこそ痛くて、せつなくて、哀れで!「もういいじゃない」と何度いってあげたかったか。人にひどいことをいいながら、きっと自分が一番傷ついてたし。だからこそ、最後は自分が大切に思われていることを感じられてよかったなぁ、と。
ちなみに私はトンジュより、マルオッパ派!このナングム・ミンっていう俳優さん、今回初めてだったけど、かっこいい!これからの作品にも注目だわ♡
一緒にねる二人♡ |
::仲良すぎるふたり♡::
兄弟のトンジュとジュナの仲の良さがもう可愛かった!ってか、昔からの習慣とはいえ、30も過ぎたいい男が一緒のベッドで寝るか?(笑) 二人もよく冗談で、「え?オレのことすきなの?兄弟だからダメだよ」とかじゃれあってるの。もう、たまりません♡(笑)そんな仲の良い二人がどんどんとすれ違っていっちゃって、いがみあうようになるのは悲しかったよ。しかもそれが結構長く続いたから、早く仲直りしてほしくて、ほしくて。だからこそ最終回でまた二人一緒の姿をみれてよかった。もうこのままブラコンのまま二人なかよしでいてほしいわ。
ヨンギュ(チャン・ボクソ) |
::主役はやっぱりこの人::
このドラマの主役はやっぱりなんといってもオッパでしょう!本当にこの人の演技あってこそ。知的障害があるんだけど、とにかく明るくて、家族想いで、まっすぐでピュア!私はこのピュアさに何度泣かされたことか。家出したマルを16年間ずっと待ち続けて、彼のために毎日ご飯を用意してて、最終回でやっとマルがご飯を食べるシーンは本当に涙した!もう、よかったね!よかったね!という思いでいっぱいで。
マルに気づいたときも16年間もあったんだから、飛んでいきたいはずなのに、それをぐっと抑えて自分が出て行ったら恥ずかしがるから、自分は隠れてるから、とりあえず家に帰ろうってお願いするんだよね。家だったら話してくれるから、だから家に帰ろうって。もう、そこでも何度も号泣で。
あとようやくチェ・ジンチョルに会って頭突きをしてから、怒りでいっぱいのはずなのに、それでもマルを育ててくれてありがとう、というところはやっぱり彼ならではだよね。そんなピュアな彼の姿にトンジュママも思うところがあったみたいだし。
そして最後、おばあちゃんが死んだ時。自分が養子だってこと知ってたんだね。彼自身は知らないかなと思ってたのに。でも、ちゃんとわかってて、ずっと感謝してたんだね。もうそこでも涙が溢れ出してきて大変。
とにかくヨンギュ演じた、チャン・ボクソさんすごかった。インタビューみたら当たり前だけど全然違ってて、その演技力に拍手!
::それぞれの母の想い::
今回色んな母の形があった。自分の息子が聴覚を失ったことを認めきれないトンジュママ。生きることに精一杯で、過ちを犯したけれど、でも子供たちには愛情をたっぷり注いできたヨンギュの母。自分勝手で、損得でしか物事を考えず、生んだばかりの子供を母親に預けたシネ。おばあちゃん(ヨンギュとシネの母) |
このおばあちゃんも素晴らしかったんだよね。学もなくて貧しくて、それでも子供たちをしっかり食べさせなくてはとひとりで頑張ってきた。
普段はめちゃめちゃ口が悪いんだけど、でもその裏に愛情があることをまわりのみんながちゃんとわかってるからそこがまたいいんだよな。
ヨンギュのことも本当に自分の子として愛情たっぷりに育ててきたけど、やっぱり自分の本当の子であるシネのことがきがかりで仕方なかったんだろうな。どうしようもない娘で、ヨンギュの方が自分のことを大切にしてくれることがわかってても、それでもやっぱり自分の娘をどうにかしなければ、という思いが強かったんだろう。波乱万丈の人生だったんだろうけど、最後の方でぼけてわからなくてもみんなで食卓を囲むのをみてたら、彼女はしあわせだったんだろうな、とそんな風に思えた。
シネ(おばあちゃんの娘、ヨンギュの姉、マルの母) |
おばあちゃんがボケたことによって真実が聞かされるんだよね。ヨンギュは実はいいところのお坊ちゃんで、親に捨てられた彼をおばあちゃんはお金をもらって自分の子として育てることにした。おばあちゃんはこのお金をもらったことにひどい罪悪感をもってたみたいだけど、でもシネには自分のように学のない子にはなってほしくない、彼女にはちゃんとしっかり学校にいかせてやりたいという娘への思いのためだったんだよね。それを知ってようやくシネは改心する。
マルの母としてはまだまだ到底道のりは長いけど、このまま頑張って改心してほしいものだわ。
ヒョヌスク(トンジュのママ) |
とにかくトンジュが聞こえないということを最後まで受け入れきれなくて、トンジュには唇の動きで会話が読めるトレーニングをさせ、健常者を偽らせる。トンジュには「あなたのためよ!」といいながら、現実を受け止めきれない母をよく演じてたと思う。
そしてシネと自分の旦那のチェ・ジンチョルの息子であるマル(つまり自分にとっては愛人の子)を復讐のために自分の養子とし、マルをチャン・ジュナとして育てる。大切に育てながらも、ママのいうことを聞く子としてジュナを育てて、なんか見てて可哀想なところもあったんだよね。トンジュのためにジュナとの縁を切るところは、本当に怖い女になってしまって。だけど、やっぱりすべてが演技だったわけではない。憎い想いはあっても、ジュナ自体に罪はない。ジュナとヒョヌスクの仲よさそうなところもほほえましかったから、最後の最後にまた二人が仲直りしてくれて良かった。
スンチョル |
::ウリの周りの優しい人々::
今回周りがいい人ばっかりなんだよね。まずは、ウリの幼馴染のスンチョル。こいつが本当にいいやつで!最初はなんかただの馬鹿息子なんだけど、ウリをみてるうちに更正してちゃんとしだして。ウリパパの面倒見もいいし、おばあちゃんの世話はしてくれるし。ウリが好きなんだけど、でもウリがトンジュのことを好きで元気ないと励ましてるし。で、トンジュとは結局友達になってるし。笑 本当になんともいいやつだった。そしてそのスンチョルの家族もまたいい人なんだよね。スンチョルパパがヨンギュと友達でこの二人の仲もほほえましい。おばさんも口うるさいけどいい人で、本当に家族みたいにこの二家族がなってて、ほほえましかった。
とにかく本当によくできたドラマだ!
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