3.11.2012
3.11 あの日から一年。
震災の日から、今日で一年が経った。
私はこの時まだアメリカにいて、知らせを知ったのは友達からの電話だった。
彼女はアメリカ人だけど若い頃20年ほど日本に住んでいて、日本を第2の故郷としている。
朝早くに彼女から電話があって彼女は「日本に電話繋がった?」と聞いてきた。
私は何のことかわからずに「何が?数日前に、実家には電話したけど」と答えた。
彼女は少し苛立った様子で「ニュース、見てないの?」という。
その声のトーンに何か嫌のものを感じて、慌ててテレビをつけた。
たまたまCNNがついて、そこに映し出された映像をみて、私は声が出なかった。
電話口で、「Hello? Are you there?」という声が聞こえて
私は後でかけなおすというのが精一杯でそのまま電話を切って、テレビの前に座り込んだ。
バスルームで仕事に行く準備をしていた旦那が戻ってきて
テレビの前に座り込んでいる私を見て「どうしたの?」と声をかけるが
映像を見ると、何が起こっているのか察したのか、そっと私の横に腰掛けた。
正直何が起こっているのかわからなかった。
映像でみるそれはあまりにも現実味を帯びてなくて
映画のワンシーンでも観ているようで、脳がうまく反応しない。
心はもっとそれを受け止めきれないでいた。
そう、気づけはあの日から一年が経った。
震災が起こったとき、遠い地にいた私は間接的にしか情報を得ていない。
日本に来てからもずっと九州にいるため、直接の被害を受けたわけではない。
唯一したことといえば、祈ることと募金くらいだ。
1年経ったいま、目に見える復興の兆しは多少はあるだろう。
でも、それ以上にまだまだあの日から動けずにいる人々もいるはずだ。
傷はまだ癒えていない。
問題もきっとまだまだ山積みだろう。
それでもきっと前に進んでいくしかない。
わたしはなにができるだろう。
わたしたちはなにができるだろう。
ひとりひとりが、それぞれの自覚を持って、前へ。
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